睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群とは、文字どおり、眠っているときに無呼吸状態になる病気で、SAS (Sleep Apnea Syndrome)とも呼ばれています。
無呼吸指数(1時間あたり呼吸が10秒以上止まっている回数)が当院での検査の結果、20~40の場合は提携医療機関での宿泊を伴う検査(下記のPSG)をお勧めします。
40以上の場合は、在宅での治療(下記のCPAP)が即必要になりますが、当院で導入が可能です。
睡眠中に呼吸が止まるような事態が繰り返されると、体に取り込まれる酸素の量が少なくなり、臓器に障害をもたらす上に、日中に眠くなり活動が低下するなど、社会生活にも影響を及ぼすようになります。
SASが招く損失
- 合併症
-
睡眠中の低酸素血症や高炭酸ガス血症は、肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病と密接な関係があり、様々な合併症を高率に引き起こすことが報告されています。
合併症は多岐にわたり、高血圧、多血症、不整脈、虚血性心疾患、心不全、脳血管障害、糖尿病、肺高血圧症、インポテンツなどが挙げられます。
- 交通事故
-
近年、SASが関連する交通事故や居眠り運転が原因の交通事故がマスコミ等でも多く取り上げられています。
中等度以上のSAS患者さんの場合、交通事故を起こす頻度はSASでない人に比べて7倍も高くなるとの報告があり、とくに重度SAS患者で事故率が高いことが報告されています。
こんな症状があったら
SASにかかると、じゅうぶんに眠れないことが原因となってさまざまな症状が現れるようになります。
あなたはつぎのような症状に心当たりありませんか?
- 眠っているとき
-
- いびきをかく
- 息が止まる
- 呼吸が乱れる
- 息が苦しくて目が覚める
- 何度も目を覚まし、トイレに行く
- 日中起きているとき
-
- しばしば居眠りをする
- 記憶力や集中力が低下する
- 性欲がなくなる
- 性格が変化する
- 体を動かすときに息切れする
上記にひとつでも心あたりのある方は当院までお気軽にご相談下さい。
簡易PSG検査
当院では携帯用の簡易型検査装置をご用意しておりますので、睡眠の質や睡眠中の呼吸状態を調べる終夜睡眠ポリグラフィー検査(Polysomnography)を自宅で行うことが可能です。
簡易型検査装置でSASである可能性が高いと判断された場合、高度医療機関への紹介も行っております。
紹介医療機関
- 吉祥寺睡眠メディカルクリニック 他
治療法
SASの治療法としては減量や生活習慣の指導などを行いますが、症状が進んでしまった場合はCPAP(Continuous Positive Airway Pressure)と呼ばれる装置を使った治療が一般的です。
睡眠時無呼吸症候群の治療器で、寝ているときに鼻にマスクを装着し、空気を送り込んで、気道を押し広げてのどの塞がりを防ぎ、睡眠時無呼吸を予防します。